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地域での課題

「ご近所トラブル」を引き起こす恐れがあります。

つながりが希薄な大都市部では
問題が長期化することも

認知症は地域社会の問題としても認識しておく必要があります。

  • 認知症を発症し、ごみの分別ができなくなり、注意した住民とトラブルになった
  • 老人会の遠足に出かけた認知症の親が他の参加者に面倒をかけ、『今後は参加を控えてほしい』と言われたが、本人は受け入れない
  • 町内会の集まりなどの予定を忘れて、すっぽかしてしまう
  • 近所の人が自分に害を加えようとしていると妄想を抱き、怒鳴り込んでいった

これらは、報告されている認知症にまつわる「ご近所トラブル」です。
地域内の人々の交流が盛んな場合は、みんなで話し合うことによって解決法を探ることもできますが、コミュニティーのつながりが希薄な大都市部などではトラブルが長く尾を引くことも少なくありません。

一朝一夕で解決できる問題ではありませんが、たとえば地元の民生委員や地域包括支援センターに相談したり、マンション住まいの人なら管理会社に相談したりするなどして解決を模索していくことも大切です。

監修:新井平伊医師(アルツクリニック 東京院長)