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血管性認知症

脳梗塞やくも膜下出血が原因の認知症です。

脳血管障害が脳の機能を破壊
50歳代以上の男性に多い

血管性認知症とは、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった脳血管障害の発症後に、脳の神経細胞の働きが悪くなったり、死滅したりして発症する認知症です。

本人に自覚症状のない小さな脳梗塞を繰り返すうちに認知機能が徐々に障害されて発症することもあります。日本ではアルツハイマー型認知症に次いで多いタイプで、50歳代以降の男性に多く見られる認知症です。

脳血管障害の発作後、数カ月程度の期間を置いて発症することが多いようです。初期には無気力や無表情、無感情などになり、動作が遅くなったり、仕事や家事の手順がわからなくなるという症状が出ることもあります。

軽い記憶障害を起こすことが多く、また、自分の脳の働きが低下していることを自覚しやすいため、そのストレスや不安からうつ状態になりやすいのも特徴です。

このほか、ある分野のことはできるのに、他の分野のことはできないといった「まだら認知」と呼ばれる症状が見られるのもこのタイプの認知症の特徴です。たとえば、もの忘れは激しいのに、計画を立てて家事をこなすことは問題なくできるといった具合です。

生活習慣を見直して
脳血管障害の再発を予防する

このタイプの認知症は、原因となった脳血管障害の再発予防がもっとも大切になります。

もとの病気が再発しなければ、認知症の進行も抑えることができるからです。治療法としては、脳血管障害の原因となる動脈硬化を防ぐことです。そのためにも糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病を予防・治療し、禁煙やバランスのいい食生活、適度な運動など生活習慣を改善することが大切です。

血管が破れる くも膜下出血 脳血管に発生したこぶ状の動脈瘤が裂して、くも膜の下に出血。激しい頭痛と吐き気に襲われる。脳血管障害の中でも危険度が特に高い。
脳出血 脳の中の細い血管が破れて脳内に出血する。出血が起きた場所や量によって症状や危険度が異なるが、最悪の場合は命を落とすこともある。
血管が詰まる 脳梗塞 脳の血管が詰まり、血流が途絶えることで発症。初期には顔がゆがんだり、ろれつが回らなくなったりする。命を落としたり、重大な後遺症が残る場合がある。

監修:新井平伊医師(アルツクリニック 東京院長)