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MCIスクリーニング検査プラス

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MCIスクリーニング検査プラスとは

あなたが将来MCIになりやすいか、または既にMCIの可能性があるかどうかのリスクを測ることができる血液検査です。認知症の中で最も多いアルツハイマー病は、アミロイドβという老廃物が脳内に蓄積し、神経細胞を破壊することで発症します。
MCIスクリーニング検査プラスは、アルツハイマー病発症の原因の一つといわれているアミロイドβの蓄積に関わるタンパク質と、アミロイドβが蓄積される要因となる脳血管の老化に関与するタンパク質を測定することで、MCIのリスクを統計学的に調べる検査です。

なぜ検査が必要なのでしょうか

健常の状態から認知症を発症するまでの間の段階であるMCI(軽度認知障害)は、日常生活への支障はありませんが、認知症の予備軍と言われており、そのまま過ごすと約5年でその半数以上が認知症に進行してしまう可能性があると考えられています。
2022年4月現在では、認知症の症状の緩和や進行を遅らせることができる薬はありますが、根本的な認知症の治療薬はまだ開発されていません。

認知症の中でも最も多くの割合を占めるアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)は、発症する20年以上前から主な原因物質の一つであるアミドロβが脳内に溜まりはじめ、認知機能が少しずつ低下していく病気です。MCIの時期や、MCIになる前の無症状の時期から予防を始めることで、認知症の発症を防いだり遅らせることが可能であると最近の研究で明らかになっています。
つまり、認知症を予防するためには現在の自分の状態を知ることがとても重要なのです。

検査でわかること

アルツハイマー型認知症の発症は生活習慣の乱れが大きく影響するといわれています。老化や生活習慣の乱れが原因で脳内の「血管」がダメージを受け損傷すると、「炎症」が引き起こされ、血管の弾力性が低下します。それにより発症の原因の一つといわれているアミロイドβが蓄積します。

MCIスクリーニング検査プラスでは、これらの病態進行に関わるタンパク質の血中量を測定し、MCIのリスクを判定しています。

認知症に関わりがある物質

栄養系タンパク質群 体の栄養状態を反映するタンパク質の量を測定しています
あたまの中のアミロイドβを排除したり、毒性を弱める機能があります。体をつくるタンパク質や体の調子を整えるビタミン・ミネラル、エネルギー源になる糖質や脂質をバランスよく摂取することで免疫力は高まり、脳の血管が強く柔軟になり、脳の健康状態は保たれます。
脂質代謝系タンパク質群 体の脂質代謝の状態を反映するタンパク質の量を測定しています
あたまの中の健康を保つものや、アミロイドβの排出を助ける機能があります。食事から取り入れられた脂質は様々な形を変え、血流の流れに乗り体内をめぐり、エネルギーやホルモン、ビタミンの原料として私たちの体の中で利用されています。
炎症・免疫系タンパク質群 体の炎症状態を反映するタンパク質と体の免疫力の主役となるタンパク質の量を測定しています
アミロイドβを排出する役割を担う細胞や体の免疫機能を担う細胞とともに脳内を健康に保つ機能があります。食事や睡眠といった身近な習慣を見直し、運動を取り入れるなど規則正しい生活習慣を身に付けて、健康管理に気を配ることが大切です。
凝固線溶系タンパク質群 あたまの中の血管損傷を防いだり、固まった血液を溶かす働きをする凝固線溶に関わるタンパク質の量を測定しています
あたまの中の血管損傷部位を修復したり、血管のつまりを解消する働きがあります。食事・運動・禁煙・適度な飲酒など生活習慣に気を付けることで、栄養素や酸素を運び老廃物を流す働きのある血管の健康状態は保たれます。

評価と判定につい

MCIリスクが4段階で評価されます
採血した血液成分を解析し、MCIリスク値を算出します。MCIリスク値によって、A~Dの4段階で評価結果が出ます。

このような方にオススメします

認知症は「脳の生活習慣病」と言われています。生活習慣病というと主に消化器や循環器系の臓器の病気が思い浮かびますが、実は脳も生活習慣の影響を受けています。自分は健康だから問題ないと思う方ほど、進行に気づくのが遅くなり、リスクが高くなる傾向にあります。次のことが気になる方は、検査を受けて自分のリスクを知り、未来に備えましょう。

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