について
厚生労働省の特別研究事業の推計※では、2020年の認知症患者は631万人で、65歳以上の国民に占める割合は18%ですが、2040年には65歳以上の人の4人に1人に、2060年には65歳以上の人の3人に1人が認知症になると考えられています。超高齢社会の進展に伴い、 認知症の人は今後さらに増加することが見込まれているのです。
その認知症、若い人は関係ないように思われていますが、実はそうではありません。認知症になる原因の中でもっとも多いアルツハイマー病は、実はなんらかの症状が現れる20年以上前からゆっくりと進行することがわかっています。つまり、仮に65歳でアルツハイマー型認知症を発症した場合、40歳代のころに病気が始まっていた可能性があるわけです。自覚症状が何もない私たち自身の脳内でもすでに始まっているかもしれません。
認知症は、現時点では完治する方法が見つかっていません。しかし、正しく知ることで予防や発症を抑えることができる可能性がある病気です。このサイトを通じて早期に予防を始める大切さを1人でも多くの方に知っていただき、健康な未来を迎えていただくお手伝いができることを願っています。
「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」(平成26年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業 九州大学二宮教授)より内閣府が推計したデータをもとに作成