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認知症予防コラム

認知症予防習慣 『人生は習慣である』

2020年12月22日

生活習慣病は、習慣から生じる病

かつて40~60歳の働き盛りに多い疾患を「成人病」と呼んでいました。加齢が原因で発病すると考えられてこの名称が付きましたが、その後の調査によって、生活習慣が深く関与していることが判明しました。このため、糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症は「生活習慣病」と改名されています。
この名称変更に影響を与えた一人が、100歳を超えてもなお現役医師として活躍した日野原重明先生です。
日野原先生は、良い習慣がいかに健康づくりに影響するかを説き、ウィリアム・オスラー博士の『人生は習慣である』という言葉を繰り返し伝えていました。

生活習慣に隠れている悪い部分が、時間の経過によって積み重なり、糖尿病や高血圧につながります。生活習慣を見直し、良い生活習慣に置き換えられると、心にも身体にも変化があらわれることでしょう。生活習慣はまた、認知症とも深いかかわりがあります。生活習慣が引き起こす生活習慣病が、認知症のリスクを高めているのです。

健康管理によって10年、20年先の健康が変わります。将来の健康的な姿に向けて、意識を変えることが第一歩です。習慣を変えることは容易ではありませんが、特に気になるところから、良い習慣に変えるための検討をしてみましょう。

食事、運動、睡眠の見直しは、認知症予防につながります。認知症を予防する生活習慣にシフトしていきましょう。