正しく理解することが、認知症の備えへの第一歩です
確かな知識を身に付けて
「人生100年時代」を生きる準備を
認知症や、その原因となる代表的な疾患であるアルツハイマー病。ほとんどの人は、それが本人だけでなく、家庭や地域社会にまで大きな影響を及ぼすことがある大変な病気であることを知っているでしょう。しかし、間違った理解のせいで必要以上に怖がったり、逆に「自分は大丈夫だ」と楽観しすぎたりしている人も少なくないようです。
「画像検査で脳が委縮していなければ、アルツハイマー病ではない」というのもそうした誤解のひとつ。
早期の段階では脳の萎縮は見られず、脳が委縮していなくても、アルツハイマー病が始まっている可能性はあります。
「早期に診断しても手の施しようがない」というのも間違った理解です。
食事や運動、睡眠などの生活習慣がアルツハイマー病の進行を左右する要因になっていることがわかっています。早い段階から適切な治療を受けることと合わせて、生活習慣の改善に取り組むことが進行を防ぐために有効な方法なのです。
まず、認知症を正しく知ることが将来のリスクの備えへの第一歩です。
監修:新井平伊医師(アルツクリニック 東京院長)