MCIは認知症ではありません
認知症もしくはMCIの方は、高齢者の４人に１人といわれています
2013年の厚生労働省の発表によると、2012年時点で認知症患者数が約462万人と推計されました。では認知症の予備軍である「MCI（軽度認知障害）」はというと、ほぼ同数の約400万人と推計されました。これは、認知症もしくはMCIの方が高齢者の4人に1人に該当することになります。
2015年の厚生労働省の発表では、団塊世代が75歳以上となる2025年には更に人数が増え、認知症患者数は700万人になると予測されています。MCIも同数程度と見込まれていますので、ほんとうに他人ごとでない数字になります。
・厚生労働省 秋葉副大臣会見概要（認知症施策について）2013年6月7日
・朝田隆「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」平成24年度 総合研究報告書 (厚生労働科学研究費補助金 認知症対策総合研究事業) 厚生労働省; 2013.
・佐渡充洋「わが国における認知症の経済的影響に関する研究」平成26年度総合研究報告書 (厚生労働科学研究費補助金 認知症対策総合研究事業) 厚生労働省; 2015.
監修：朝田隆先生（東京医科歯科大学特任教授、メモリークリニックお茶の水院長）