生活習慣の改善(WHOの推奨より)
WHOは身体活動・禁煙・栄養管理などを強く推奨しています。
高血圧や糖尿病の
適切な管理も強く推奨
ここでは世界保健機関(WHO)が推奨している「認知機能低下や認知症のリスク低減」のための対策の中から生活習慣にかかわるものをみてみたいと思います。
WHOが特に推奨度合が「強い」としているものに、「身体活動」、「禁煙」、「栄養」があります。
「身体活動」は認知機能正常の成人に対して認知機能低下のリスクを低減し、特に65歳以上の成人に対して「週に150分(2時間30分)以上の中強度の有酸素運動、または週に75分(1時間15分)以上の高強度の有酸素運動などを行うこと」、「有酸素運動は1回につき、少なくとも10分以上続けること」を推奨しています。
中強度は歩行や軽い筋トレなど、高強度はランニングやクロールの水泳などが該当すると考えられます。
喫煙は「認知機能障害と認知症の危険因子であることを示す多くの観察研究によるエビデンスが報告されている」として禁煙を強く推奨しています。
栄養に関しては「健康なバランスのとれた食事は全ての成人に対して推奨される」としています。
このほか、高血圧や糖尿病の管理も強く推奨されるとしています。
監修:新井平伊医師(アルツクリニック 東京院長)