認知症になりやすい習慣
良くない生活習慣や社会的孤立が危険因子です。
血管系の病気に要注意
難聴やうつ病も危険因子
肥満や運動不足、痩せすぎ
肥満や運動不足は身体機能の低下などをもたらし、認知機能の低下にもつながるといわれています。体重に関しては肥満と逆にやせ過ぎも認知機能の低下を招くとの報告があり、太り過ぎもやせ過ぎも避けて適正体重を目指しましょう。適正体重はBMI(Body Mass Index)※と呼ばれる指数で、日本肥満学会が普通体重と定めている18.5以上25未満が目安です。
脳血管障害
一方、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳血管障害は、血管性認知症の直接的な危険因子であるだけでなく、アルツハイマー型認知症につながる可能性もあり、二重の意味で認知症の危険因子となります。
同様に、高血圧や糖尿病も血管性認知症とアルツハイマー型認知症の発症リスクを高めるとされ、注意が必要です。
社会的な孤立
社会的な孤立も重要な問題です。特に本人や家族が周囲に認知症であることを隠そうと考えると、外出を控え、人との接触を避ける傾向になってきます。困った時に助けを求められる関係を築くためにも、社会的な孤立は避けるべきです。
このほか、聴力の低下(難聴)もそれによって人付き合いが減って認知症のリスクを高めるほか、うつ病はそれ自体がアルツハイマー病の症状である可能性もあり、早期治療が求められます。
※BMIの求め方=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)
(例)身長172cm、体重67㎏の場合 67÷1.72÷1.72≒22.6 ← 普通体重
監修:新井平伊医師(アルツクリニック 東京院長)