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認知症予防コラム

腸内細菌効果 ~腸を元気にして認知症知らず~

2021年06月04日

6月 ヨーグルトぬか漬け

今回は9回目。

毎回、認知症予防に効果のある食材を使って特別メニューでお伝えします。
さてジメジメ、ムシムシする梅雨の季節がやってまいりました。この時期に元気になるのが微生物です。食べものが早く傷んだり、壁や押し入れがカビたりするのは嫌ですね。しかし、食材を微生物等の作用で発酵させることにより加工した「発酵食品」は優れた日本の伝統食品であり、高い健康効果が注目されています。保存性がよくなることや食品自体の栄養価が高まることだけでなく、老化防止や認知症予防にもなるようです。

人間の身体は脳からの指令で動きますが、腸だけは独自の判断をする臓器だと言われています。腸が脳に影響を与えるって知っていましたか?たとえば腸内細菌のバランスの乱れが、うつ病などの精神の病気に影響を与えることがわかってきました。腸内細菌を整えることで免疫力を高めたり、認知症をはじめとする多くの病気の予防に役立つようです。食べ物は脳にとっても大切です。
日本では古くから発酵食品を食べてきました。代表的な日本の発酵食品には味噌、醤油、みりん、酢などの調味料や酒、納豆、なれ寿司、ヨーグルトなどがあります。かつお節やイカ塩辛そして漬け物もその仲間なのです。

日本を代表する漬け物の一つに「ぬか漬け」がありますが、米糠(こめぬか)を乳酸菌発酵させて作った糠床の中に野菜などを漬込んで作ります。京都ではすぐきという野菜を乳酸発酵させて作る「すぐき漬け」が有名ですが、皆さんの地域には何がありますか。和食が健康に良い理由の一つは発酵食品を取り入れる食生活なのです。

というわけで今回は発酵食品をダブルで使った「味噌ヨーグルトぬか漬け」のレシピを紹介します。そろそろ出てくる夏野菜をどんどん漬込んで、もりもり食べて腸内環境を整えよう。腸を元気にして認知症をノックアウト!

6月の献立:味噌ヨーグルトぬか漬け

材料(2人分)

  • きゅうり 2本
  • 味噌(好みのもの) 50g
  • ヨーグルト 100g(塩ひとつまみ)
    ※塩はなくてもOK。味噌の塩分によって加減します。
  • 容器(または保存袋)

※塩はなくてもOK。味噌の塩分によって加減します。

作り方

①味噌、ヨーグルト、(好みで塩)をまぜて容器に入れる。

②洗って水気を切ったきゅうりを①に漬けて常温で1晩おく。

一晩おきます(夏場は冷蔵庫で2~3日ゆっくりおきます)。

③取出して軽く流水で流してカットしたらできあがり。

わたしのワンポイント

  • 味噌や塩の種類で風味も大きく変わります。お好みで。
  • 人参、なすなどの夏野菜も一緒にまぜて。塊が大きいものはスライスして。
  • 塩分を控えている方にはオススメです。薄味でもうまみと酸味でとてもおいしい。
健康度★★★

河口 八重子
Nuts Create(ナッツ クリエイト)代表
URL: http://nutscreate.com/
国立病院機構 京都医療センター
臨床研究センター 予防医学研究室
研究員・管理栄養士