炎症・免疫群の詳しい説明と予防法の一例をご紹介!
2023年02月21日
炎症・免疫とは?
免疫機能は年齢とともに衰えていきます。若いころは簡単に治ってしまう病気がなかなか回復しない、薬を飲んでも効き目が悪い、といったことは加齢による免疫機能の低下が考えられます。
免疫機能の低下には加齢以外にもストレスや環境が影響を及ぼすといわれています。昨今のコロナウイルスによる影響で、外出の機会が減ってしまったり、仕事のリモートワーク導入によるストレスや運動不足などが起因し、炎症・免疫群の結果が悪くなる可能性があるともいわれています。こういったコロナ禍における「ひきこもり生活」は本人も知らず知らずのうちにストレスが溜まっていることがあるので注意しましょう。日々の楽しみをみつけ、ストレスを貯めないことが大切です。
その他にも栄養不良、睡眠不足、過度なストレスといった生活習慣の乱れからの免疫力は低下します。また腸内環境を整えることも免疫機能を高めるうえでとても大切です。
検査結果が悪かった方へ
検査を受診してC評価、D評価だった方は「私ってもう認知症かしら…?」「専門の病院に行った方がいいのかな…?」とご心配になられた方もいらっしゃるかと思います。
MCIスクリーニング検査プラスは
「”今の生活習慣”を続けたときに、あなたが”将来認知症になるリスク”を調べる検査」です。
MCIスクリーニング検査プラスのC評価、D評価は、イコール”認知症である”という意味ではありません。
検査結果で炎症免疫群が”注意”や”要注意”だった方は、今の生活習慣を見直していただくことで、リスク値の維持、改善も見込めますので、前向きな気持ちで予防に取り組んでいただければと思います。
今回のコラムでは、 免疫機能を高める栄養を補助するサプリメントの一例についてご紹介していきます。予防に取り組む皆さんのご参考になれば幸いです。
炎症免疫群の予防にサプリメントが有効?
MCIのリスクを下げるのに、サプリメントを使用することは効果的な方法の一つと考えられます。
※サプリメントは1日の摂取量を守って使用してください。
- 炎症免疫群に効果的なサプリについて
活性酸素を抑えるサプリメント、いわゆる抗酸化作用のあるものが良いと考えられます。活性酸素とは、呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が、通常よりも活性化された状態で、過剰になると細胞傷害をもたらし、炎症を引き起こします。
活性酸素を抑える栄養素としては《ビタミンC、ビタミンE、DHA》があります。サプリメントもありますが、まずは食事でこれらのが多く含まれるものを取るのが良いとされています。サプリメントは、過剰に摂取すると身体に悪影響をもたらす場合があるためです。具体的にビタミンC、ビタミンE、DHAを含む食べ物をご紹介いたします。
ビタミンC柑橘類(オレンジやグレープフルーツなど)およびそのジュース、ピーマン、キウイフルーツ、ブロッコリー、イチゴなどビタミンEナッツ(アーモンドなど)や落花生、ドライトマト、ほうれん草、モロヘイヤなど。
うなぎやつな缶など。小麦胚芽油、ひまわり油、ベニバナ油などの植物油は最良のビタミンE供給源です。
オメガ3脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)魚介類(魚および甲殻類)なお、魚油のサプリメントにはEPAとDHAが含まれています。
ご参考までに、株式会社MCBIと伊藤園様との共同研究結果によると、抹茶を毎日摂取することも効果的である可能性が示されています。
抹茶に含まれる「テアニン」には、ストレス緩和、睡眠改善、さらにはワーキングメモリーの改善などの効果があります。また「カテキン」にも、血中コレステロールの低下、体脂肪の低下、さらにはワーキングメモリーの改善などの効果があると報告されています。
運動につきましても、少し強めの運動が効果があるといわれており、週3回くらいの軽く汗をかく30分程度の運動がおすすめで、寒い冬などは室内のウォーキングも良いとされています。
おわりに
いかがだったでしょうか?炎症免疫群は栄養不良、睡眠不足、過度なストレスといった生活習慣の乱れが原因で結果が悪くなるといわれています。
”今の生活習慣”を見直し、当てはまる項目があった方はぜひ改善してみてください。
そして来年もまたMCIスクリーニング検査プラスで自身の身体の状態を知り、検査結果を認知症予防の一助として認知症予防に取り組んでみてください!皆様の健康を心よりお祈り申し上げます。
参考文献
厚労省 eJIM
ビタミンC https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c03/09.html
ビタミンE https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c03/11.html
DHA https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/10.html
伊藤園との共同研究について