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認知症予防コラム

近年話題の「脳腸相関」、健康な脳のカギは腸内バランス?

2021年03月26日

腸は「第二の脳」といわれ、独自の神経ネットワークにより脳から独立して働くことができるといわれています。
近年、脳と腸は相互に密接な影響を及ぼしていることが分かってきており、腸内細菌と脳の関連が一層注目されています。

脳と腸の双方的な関連性

腸は脳からの指令がなくても消化活動など独自に働くことができる器官ですが、脳と腸はからだ中に張り巡らされたネットワークを通じて常に情報を交換しています。
この双方向的な関連性を指して「脳腸相関」といいます。

たとえばストレスを感じるとお腹が痛くなることがありますよね。
これはストレス刺激によって誘発されたストレスホルモンが、胃腸の働きを乱すことが原因です。
反対に胃腸の調子が悪いと、その情報が脳に伝わり、腹痛や腹部の不快感とともに抑うつや不安などの情動の変化も引き起こすといわれています。

腸内細菌が脳の働きに影響を及ぼす?

近年、腸内細菌が脳の働きに影響を及ぼすという研究が注目を集めています。
たとえば、アルツハイマー型認知症の原因といわれるアミロイドβの蓄積に、腸内細菌が関係していることを示唆する研究結果があります。

また、アルツハイマー型認知症患者の腸内細菌は、健常者に比べて多様性が低く、ビフィズス菌の占有率が低いという報告もあります。

これらの結果から、「良好な腸内環境を保つことは認知症予防に寄与する可能性がある」といわれているのです。

良好な腸内環境を整えるビフィズス菌とは?

私たちの腸の中には、数百種類、数百兆個以上の細菌が住んでいるといわれています。
腸の中では、人の身体に良い影響を及ぼす善玉菌や、腐敗産物などを作り出す悪玉菌、まだ生理機能がよく分かっていない中間菌が常にせめぎあって、バランスをとった状態を保っています。
ところが、不規則な生活やストレス、加齢、抗生物質の服用、脂肪の多い食事などによって、ある日突然、あるいは徐々に、このバランスは崩れてしまいます。腸内細菌叢をバランスよく保つことが健康のカギとも考えられています。

提供:森永乳業

善玉菌としてよく知られるものにビフィズス菌があります。
ビフィズス菌が配合されたヨーグルトはスーパーやコンビニでも売られていますので、試されたことがある方も多いのではないでしょうか。

ひとくちにビフィズス菌といってもその種類は多く、約30菌類に分類されます。そのうち人の腸内からは、約10種類のビフィズス菌が発見されています。

その中でも「ビフィズス菌MCC1274」がアルツハイマー型認知症の予防および進行抑制に寄与する可能性があると、森永乳業が2017年に発表しました。

森永乳業の臨床試験では、ビフィズス菌MCC1274の摂取によって、認知機能を評価する検査において複数の項目で改善がみられたと報告しています。

認知症予防には「有酸素運動」や「規則正しい生活習慣」が有効といわれていますが、こういった成分も併せて取り入れてみたいですね。

ご参考までに、上述のビフィズス菌MCC1274が配合されたサプリメントをご紹介いたします。

●販売元 クリニコ
https://www.clinico.co.jp/ec/

他にも認知機能に着目したサプリメントはいろいろあります。
サプリメントは、ご自身のライフスタイルにあったものが見つかると、続けやすいですし、他の生活習慣を見直すきっかけになるかと思います。
こちらのコラムではこれからも、認知機能に効果があるといわれる成分やサプリメントについて紹介していきますので、ご参考にしていただければと思います。