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認知症予防コラム

歯周病・歯の本数と認知症のリスク

2020年10月01日

虫歯や歯周病は、脳卒中・心臓病・糖尿病等のリスクを高め、認知症も引き起こしかねないと言われています。

近年注目されているのが、歯周病予防による認知症予防の効果です。認知症は、「アルツハイマー型」「脳血管性」「レビー小体型」「前頭側頭型」等の種類がありますが、歯周病を防げば、特に脳血管性の認知症をある程度予防できると言われています。脳卒中・心臓病・糖尿病といった生活習慣病を引き起こす原因の一つが歯周病。その予防が、認知症の予防にも繋がります。

また、歯の本数と認知症の関連を示すデータもあります。
歯がほとんどなく義歯も使用していない人は、自分の歯が20本以上ある人に比べて、認知症を発症するリスクが1.85倍高いということです。一方で、歯がほとんどなくても義歯を使えば、リスクは1.09倍にとどまると言われています。*1)

*1) 神奈川歯科大学大学院歯学研究科教授の山本龍生先生が2012年に発表した調査結果

これが意味するのは、歯が少ないと認知症発症リスクが高まるのではなく、歯が少なくなっても咀嚼しやすい義歯を使えば、リスクを抑えられるということです。

新型コロナウイルスやインフルエンザ等の感染症も、口腔ケアによって感染リスクを抑えられると言われています。歯を健康に保つことで、感染症予防、生活習慣病予防、認知症予防にも関わってくることをご存知でしたでしょうか。定期的な歯科検診で、虫歯や歯周病を予防することをおすすめします。

引用:

「歯のない人」は認知症リスク1.85倍 その理由とは?