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MCIやその前に予防しよう

早期発見、早期予防が鍵です

MCIでの予防の取り組みによって、健常に回復するといわれています

認知症は、発症を遅らせることや発症前の予防が大切です。
現在、認知症の症状を緩和したり、進行を遅らせる薬はありますが、根本的な治療薬は開発されていません。しかし、MCI(軽度認知障害)や、それよりも前のまったく自覚症状がない時期に予防を行うことで、認知症の発症を遅らせたり、防いだりできることが最近の研究で明らかになってきています。

MCIの時期に何もせずに過ごしていると、1年で10%、4年で40%が認知症に移行すると報告されています。しかしMCIの時期では、「30%は健常に戻る」可能性があることも分っています。適切な予防に取り組めば、より高い確率で健常に回復するという報告もあります。

認知症の予防は、認知症を発症する前のMCIの時期、もしくはその前の無症状の時期から、予防に取り組み始めることが最も重要です。「認知症は生活習慣病の成れの果て」といわれるほど、高血圧や糖尿病などの生活習慣病と関連が深いと言われています。

そのためには、まず今のからだの状態を知ることから始まります。
早めに気付いて認知症予防に取り組む、その第一歩を踏み出しましょう。

監修:朝田隆先生(東京医科歯科大学特任教授、メモリークリニックお茶の水院長)